そろばん教室におけるDX

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昨今の社会情勢において、人々の働き方は革命的に変化を遂げています。この社会情勢を背景に教育業界のおかれている環境を考えるうえで「そろばん教室におけるDX(デジタル技術を利用した改革)」は、この先導入していかなければならない重要課題だと考えています。

経済産業省のDXレポートによると、「DXが実現できない場合、2025年以降、現在の3倍にあたる最大で年間12兆円の経済損失が生じる可能性がある」と報告されています。

ここで注目すべき点は、DXを進めなければ成長できないのではなく、損失が出るという警鐘を鳴らしていることです。そろばん教室でもDXを促進させている教室では損失はでなくなり、本来得られるであろう利益をしっかりと確保することができます。

つまり、コロナによる緊急事態宣言時において、単に緊急避難的にデジタル技術を活用したそろばん教室と、以後しっかりと先を見据えDXを推進させているそろばん教室とでは、数年後に大きな差が生じるということです。

授業のオンライン提供もDXのうちのひとつです。学力最上位層はオンラインを希望する傾向にありますが、ところが一方で最上位層以外の層については通塾対面授業を希望しているようです。これは親の教育熱の温度差もありますが、それ以前にオンラインで学ぶための環境設備がご家庭に整っていないことが問題です。

オンラインレッスンで得られる効果はさまざま挙げられています。例えば、通塾の必要がないのでそこで空いた時間を別の習い事へ充てるなど、時間を有効に使うことができます。そして何よりも大きなことは、オンラインレッスンでは、習い事そのものを家庭学習として取り込めるので、親の関与・関心が高くなり、成長の大きな手助けとなります。

オンライン学習における環境の遅れも国策による端末の普及により、徐々に改善の方向へ進むことでしょう。そうしたとき保護者はどのようなそろばん教室を選ぶのでしょうか?

これは、昨今のインターネット販売が普及してきた状況を考えれば分かりやすいかと思います。店頭販売というこれまで確立されていた店舗型対面スタイルの牙城は崩れ、選択肢が圧倒的に多く、かつ購入から決済までの時間が大幅に短縮されたインターネット販売は利便性に優れ、現代社会において必要不可欠なものになりました。

この状況は、数年前までは当たり前ではなかったはずです。しかし現在では、ごく当たり前のように生活の一部としてインターネット販売は利用されています。現代社会においてインターネットを一切使わない販売スタイルの店舗はかなり減っています。インターネットとの併用、ネット型ビジネスへのシフト、SNSの活用など、マーケティング技術を利用した販売スタイルは劇的に変革を遂げています。

最近では、オンライン学習プラットホームを提供するUdemyから、大人から子どもまで様々なジャンルから興味あるレッスンを受けられるサービスが展開されています。Udemyはアメリカ発のプラットホームで日本での認知度も徐々に深まり、今後ますます普及されるサービスのひとつとなるでしょう。

このように近い将来、それもかなり早いスピードでさらなる変革は訪れるものと想定しています。そのときになってから慌てても、時間と準備、そしてスキルが足りません。そろばん業界にそのような損失がでないよう、今のうちから各教室が準備しておくことをお勧めします。