そろばん競技大会の変化

コロナ禍において、そろばん競技大会の開催が中止となり全国各地で厳しさを増しております。特に会場に集まって行われるこれまでの大会は、密を避けるため中止か人数制限をかけて行わざるをえません。これにより生徒のレベルアップの底上げを図る機会が失われつつあります。これは教育的観点からみて非常にマイナス要素が大きい危機的事態ともいえます。

生徒は競技大会に参加すると決まれば、まずは指導者と共にモチベーションを上げていきます。参加する生徒は大会に沿った練習問題を時間を計りながら訓練を繰り返します。これは日々の検定練習とは別に行うため、非常に良いアクセントにもなります。また、良い成績をたたき出す生徒には参加大会内にライバル(最低限意識する人)がいます。負けないためにも努力する、練習にも身が入るなどライバルがいる環境下では同じ練習でも数倍の効果が見込まれます。このようにひとつの大会が行われるたびにレベルアップが図れるのがそろばん競技大会です。

このような成長の機会損失を考えると、業界内でも二年連続で大会を中止するという選択を安易にとるわけにはいかないという声が上がってきています。そこでZoomなどのウェブ会議システムを活用したオンライン競技大会を開催する動きができつつあります。各教室をリモートで結ぶため、生徒はいつもの教室に集まるだけで全国の教室同士が同じ時間を共有し、競技を進めることができるようになります。


まだまだ競技進行にはそれなりのスキルを持った運営が必要になりますが、参加する教室にもメリットがあります。まず参加するには教室の環境を変えなければなりません。ネット環境の構築、PCの導入、メールの設定、そして何よりも今後に役立つ環境設備が大画面モニターの設置です。教室内に50インチ以上の大画面モニターを付けることにより、オンライン大会や合同練習会の臨場感がガラッと変わります。目の前にある大きなモニター越しには全国の選手たちが顔を並べます。同じ空間を共有している感覚になれることがじわりとモチベーションアップ効果をもたらします。

また、それ以外にフラッシュ暗算やタイマー表示などにも大型モニターは活躍しますので、今の時代に必ずほしい教室必須アイテムだといえるでしょう。私も大会運営にも携わらせていただき、オンライン競技大会参加を機会に設備投資を検討している教室から相談を受けたことがあります。このような案件はいつもほっこり嬉しくなります。



さて、このサイトでは実際に行ったオンライン競技大会の様子の一部をYouTubeでご覧いただけます。以下にURLを貼っておきますのでご興味のある方はぜひご覧ください。

【そろばん・あんざん中部カップONLINE2021】
https://www.youtube.com/watch?v=GSrL4e6kbeg?rel=0

【第39回全日本珠算技能競技オンライン大会】
https://www.youtube.com/watch?v=u2m4oNzZPsw?rel=0

【そろばんオンライン全国大会2021 夏のクリスマスカップ】
https://www.youtube.com/watch?v=F8vUHv23Hds?rel=0

【七夕そろばんワールド2021オンライン 】
https://www.youtube.com/watch?v=B0c5AeE6djw?rel=0